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木管楽器の修理調整あれこれ
木管楽器
木管楽器の調整木管楽器は、時間の経過や温度・湿度などの影響で状態が変化しやすい楽器です。
タンポとトーンホールの間にスキマができたり、同時に閉じるはずのキイが閉じなくなったり・・・
そのようなわずかな変化が、徐々に音程や音色に影響を及ぼします。

管楽器工房では毎月2回「無料調整会」を開催しています。
無料調整会では、このような部品の「ズレ」を修正したり、楽器全体のバランスの調整、普段のメンテナンス方法や消耗品の交換時期等のご説明を、個別対応で行っております。
各日7名までの定員制ですので、ご予約はお早めに!

管楽器工房 無料調整会
フルートについて
  反射板って?
フルート 反射板 フルートの頭部管の中に「反射板」という部品が入っているのはご存知ですか?
「反射板」は管の長さを決める大切な部品で、その位置は音程や音色にとても影響します。
しかし、この「反射板」、日頃練習しているだけで徐々にずれていってしまいます。
「反射板」の位置はクリーニングロッドを頭部管に差し込み、クリーニングロッドについている溝の位置で確認出来ます。
「反射板」が正しい位置にあれば、溝が中央に見えます。
自分で直すと傷が付きそうでこわい…など不安がある方は、是非無料調整会にご参加下さい。
無料調整会では、反射板の位置調整のほか、全体のバランス調整などを行います。
フルート以外の楽器も、もちろん受付けております。
BbCLタンポについて
  タンポの種類と特徴をご紹介します
フィッシュスキンタンポ●フィッシュスキンタンポ
現在、多くのメーカーで採用されている一般的なタンポで、フェルトにブラダー(腸の皮)がまいてあります。
ブラダーはとても薄い素材のため、耐久力はあまりありませんが、気密性に優れているので息漏れが少なく、音程や音色が安定します。
皮タンポ●皮タンポ
フェルトに皮が巻いてあるタンポです。
フィッシュスキンタンポより、少々価格は高めですが、とても耐久性に優れています。
そのため劣化しやすい部分のタンポを皮タンポに交換される方も多くいらっしゃいます。
レゾネーター付タンポ●レゾネーター付タンポ
ヤマハのXmasterシリーズに採用されているタンポです。
素材はフィッシュスキンタンポと同じですが、クラリネットのタンポとしては珍しく、レゾネーター(反射板)が付いています。
価格は高めですが、雑音を防止し、音の抜けや立ち上がりが良くなります。
クラリネットの中でも一番ポピュラーなBフラットクラリネット。そのタンポだけでもこれだけたくさんの種類や特徴があります。
今までとは違うタンポに交換してみたい方や、もっと詳しくタンポについて知りたい方など、どんな事でもお気軽にご相談下さい。
タンポ交換について
「タンポ交換」ってよく耳にしますが、
いったいどんな事をしているのでしょうか?
サックス分解●管体とキイを分解します

今回の修理は全てのタンポを交換するので、ここまでバラバラにします。
古いタンポ
古くなったタンポです →
黒く汚れ、潰れて硬くなっています。
新しいタンポ
新しいタンポです→
表面がつるつるしていて、弾力があります。
のりを溶かす ●古いタンポをはずし、新しいものに付け替えます

タンポは、熱で溶ける「ラック」という接着剤で付いているので、キイを火であぶりながら古いタンポを外します。
次に、新しいタンポに「ラック」を薄く塗り、キイを火であぶり、取り付けます。
調整します ●タンポの調整をします

キイを火であぶりながら、タンポとトーンホールの間の隙間がなくなるように、調整をしていきます。
仕上げです ●最後に総合的な調整をします

キイが連動している部分や、キイの高さなどを確認して仕上げます。
完成! ●完成です!

タンポが新しくなって、高音から低音までスムーズに出るようになりました。
音が出しづらくなることの主な原因の一つは、タンポとトーンホールの間にできる隙間です。
タンポを交換すると、音が出しやすくなるだけでなく、スラー等がかけやすくなり、タッチ感も良くなります。
タンポが黒ずんでいたり、潰れて硬くなっていたら交換時期です。
低い音が出しづらい…、前よりも音が出づらくなった…など、お困りの事がありましたら是非管楽器工房へお持ち下さい!
タンポ交換について
調整ポイントはタンポ下の台紙にあり!
のりを溶かす 古くなったタンポです。表面にシワが寄り、破けています。
新しいタンポに交換しましょう。
調整します ●1
古いタンポをはずしたら、まずタンポ皿に「台紙」を入れ、その上に新しいタンポを乗せて留めます。
仕上げです ※台紙とは…
 厚さごとに色分けされた丸い紙です。
 厚さは0.03o〜0.5o位の物を使用します。
調整します ●2
温めたヘラをタンポに当て、表面のシワを取り平らにします。
調整します ●3
キイを楽器に取り付け、タンポとトーンホールの間に隙間がないか、光の漏れ具合でチェックします。
調整します ●4
光が漏れていた場所は隙間が空いているので、そこに扇形に切った台紙を入れ、隙間を埋めます。
光の漏れ具合に合わせ、台紙の厚さと大きさを見極めるのがポイントです。
完成! ●2〜4までの作業を繰り返し、トーンホールとの間に隙間がなくなったら完成です!

タッチ感も良くなり、高音から低音までスムーズに出るようになります。
フルートのタンポ調整に使用する台紙は0.03o〜0.5oと非常に薄い物です。
このことからも、タンポとトーンホールの隙間は非常に僅かなもので、フルートがいかにデリケートな楽器だと言う事が分かります。
この僅かな隙間でも、音の出し易さや音程、音色等にも影響が出てしまうため、定期的な点検や調整が必要なのです。
少し出し辛い音がある… 音が裏返りやすい…などお困りの事がございましたら、是非ご相談下さい。
管体割れ直しについて
割れてしまったクラリネットの管体・・・
どうやって直すのでしょう?
割れたクラリネット●縦にぱっくりと割れています

(写真の上にカーソルを乗せると、拡大できます)
隙間を埋める ●隙間を埋めます

割れの隙間に入っているゴミや汚れをきれいに落とし、割れの具合によって、管体と同じ素材の木の粉や接着剤等で隙間を埋めます。
仕上げ ●仕上げます

接着剤が乾いたら、ヤスリ等で表面の余分な部分を削り、なめらかにします。
直りました●完成です!

表面はつるつるで見た目にもほとんど分からなくなります。

(写真の上にカーソルを乗せると、拡大できます)
木製のクラリネットやオーボエ等はとても繊細で、少しの環境の変化で管体が割れてしまうことがあります。
その割れの原因は、演奏時の環境で管の内側と外側に温度や湿度の差ができてしまい、その差に木が対応できなくなってしまうためです。割れてしまっては、良い音は出ません。
管体が割れないようにするために、こまめにスワブを通し、寒い時期は手で温めてから吹く等、割れ対策をしっかりとしてみて下さい。
それでも割れてしまったら、割れが広がらないうちにすぐお持ち下さい!
へこみ直し
へこんで音の出ないサックス・・・
無事直るでしょうか・・・
へこんだサックス●落としてしまい、音が出なくなりました

キイポストが陥没し、トーンホールが変形しています。キイも全く動きません。
ベルとキイポストを外します ●部品を外します

凹んだ部分を直すためにベルとキイポストを外します。
押し出す ●工具で押し出します

凹んでいる部分の内側に工具を当て、凹みを徐々に押し出します。
ハンマーで叩く●ハンマーで叩きます

細かい凹みや表面の凹凸はハンマーで叩いて、滑らかにします。
綺麗に直りました●凹みがなくなりました

トーンホールは綺麗な円形になりキイポストの周りの凹みもなくなりました。
直りました"●直りました!

キイもしっかりと動きます。全体的な調整をし、完成です。
音も綺麗にでるようになりました。
サックスやフルートなどの金属製の木管楽器は、凹みの場所によってはキイの動きが鈍くなってしまったり、音が出づらくなることもあります。
また、音はでていても凹みは音程や音の響きにも影響します。
もし、誤ってへこませてしまった場合は、是非一度ご来店下さい。
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